家族が寝静まったあと、一人ビールを飲みながら晩飯を食い、そのまま寝ちまうのは少しわびしいな、となにを思ったか、カメラを持ち、ふらふらと家を出た。ちょうど日付が変わったくらいの時間だ。
桜から発せられる凄みが怖かった。
さっき見たニュースのことを思い出した。
夢中でシャッターを切りながら、妻がもし目覚めて、私を下着泥棒だと疑いはしないだろうか、という気がしてきたので引き上げた。
妻を心配させちゃいけない。
桜は来年もまた咲く。
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